月別アーカイブ: 9月 2012

キレイな処理

新入社員の私が初めて先輩から顧問先を引継ぎ、初めて決算処理をしたときのことを、今も大事な記憶として持っています。引き継いだ先の処理をされていた先輩は、税理士最年少で合格された方でした。もう、20年以上前のことです。左手で電卓をガンガン叩きながら、右手でどんどん処理を進めていく姿は、鮮やかでした。

彼女の処理をたどりながら初めて決算をしたわけですが、その処理履歴がキレイで理路整然としていて、とても感動しました。彼女の履歴の通りに処理をすれば、初めて処理する私でも、何とか進めていくことができるわけです。特殊処理の注意点、導く計算根拠、税法確認した履歴、人に確認した内容と日時、に至るまでもれがありませんでした。

それからは、ずっと彼女の処理を見習おうとしてきました。入ってくる後輩や初めての方が私の履歴をみても、理解し同じように処理できることが仕事を完成することだと思っています。

どんな小さな処理でも、その経緯が明らかでなければ合っているのか間違っているのか、第三者は判断できません。ですので、URSO!における在宅処理においても、しつこいくらい監査調書に記入しておいてください!!、とか、メモをいれてその内容を引き継いでください!!、と言い続けてきました。

いつも思うのは、中学時代に習った数学の三角形の証明問題のように、その回答に至る経緯があって始めて正解だと・・・。

私達は学生のときから多くのテストを受けてきましたが、正解か不正解かは最終値で採点されて、途中の思考履歴や回答根拠は採点対象になりません。社会に出て実務をするようになると、実はその思考履歴が一番大事なのに・・・、と思います。ですので、私と一緒に仕事をしてくれる方には、「あなたがした処理をみて、初めての人でも処理が理解できるようにキチンと履歴を残してください。」と言います。なぞメモではいけないのです。

以下、大前研一さんの【サラリーマンサバイバル】から引用して終わりたいと思います。

大前研一氏が学生時代アメリカで学んでおられたときの教授の言葉です。前後は略しますが、この言葉は重いです。

「 論理回路さえ正しければ、実際の社会では答えはいつでも出てくる。なぜなら、時間は十分あるだろうし、コンピューターも使えるからだ。ところが君は論理を軽視している。答えを出そうと必死になって多くの時間をそっちに使っている。そういう人間は危険だからMITは卒業させない 」 と。

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負けて勝つ ~ 吉田茂 ~ 

芥川賞の 『 冥土めぐり 』 を読むために購入した文藝春秋に、7月という時節柄も会って終戦特集として戦争をめぐる内容も掲載されていました。【あの戦争はなんだったのか】という問いかけが、いくつもの文献や関係者の言葉で綴られ、8月のお盆の時期を中心に問いかけられ続けると言うことは、記憶を風化させないためにも必要なことなのだと強く思います。

そんな中で、偶然、歴史上の人物として知ってはいるけれど・・・、私自身は詳細は知らないままでいた人物の生涯をたどる機会がありました。数年前からブームがおこっている白洲次郎です。「 戦争を背負った男 」 という表現もあるこの人は、戦後の大首相である吉田茂の側近として日本国憲法制定等のたくさんの重要な場面にいた方です。 

そんななかで、先週から5回シリーズでNHKで 『 負けて勝つ ~ 吉田茂 ~ 』 というタイトルで、フィクションもので放映されていることを知りました。三男の同級生がエキストラで子役で出てるから・・・・、と言う情報がきっかけでした。

「 最新の芥川賞受賞作を読みたかった 」 ことから始まった私の一連の行動が、吉田茂題材のドラマに行き着いたことに、一人感動しながら昨日の2回目放映を見ていました。

GHQ(General Head Quarters)のことを、「 “Go Home Quickly” 」 だと豪語し、年を重ねてもかくしゃくとした姿に「それは君、人を食っているのさ」と答える。宮中園遊会の場で、昭和天皇が「大磯はあたたかいだろうね」と吉田に呼びかけられると、吉田は「はい、大磯は暖かいのですが、私の懐は寒うございます」と答えてその場を笑わせている。絶妙のユーモアと、一本筋の通ったものともしない態度は爽快です。

戦後の復興期には、このように豪放磊落で、でも、最後に己が責任を持とうという気概がある人物が次々に出てきます。歴史の中で、明治維新と戦後のこの吉田茂首相から田中角栄首相の時期までの場面が、私は大好きです。振り返って、この平成の時期はこの先にはどのような歴史としてかたられるのでしょう?

男女に限らず、歴史の素晴らしい人物を振り返り、絶妙のユーモアと強い精神力でこの時代を超えていきたいものですね。

さあ!!夏休みも終わりました。下期にかけてがんばっていきましょう!!

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URSO! Letter №9 ・・・【 拍手 】 と 【 べた褒め 】 と 【 笑顔 】で

URSO!メンバーの大半が主婦でお母さんです。在宅ルームに日々出社して、在宅処理の受発注から処理チェックまでを担ってくれているURSO!メンバーも、大半が主婦でお母さんです。

大好きな友人のKさんから、『 ビジネスマンのための「行動観察」入門 』 という本を紹介してもらいました。ワーキングマザーを行動観察している章があるのですが、涙なくしては読めない!!ということだったので、早速購入して読んでみました。

【 ワーキングマザーの隠れた欲望 】 という題であらわされた内容の中には、7人の女性が出てきます。

アクロバット的スキルでママチャリを操って仕事帰りに買い物をこなすAさん、

仕事帰りに子どもを迎えにいき、買い物をし、帰宅した直後はキッチンに座り込んでしまうBさん、

家事の合間に宿題をみて、またその合間に子どもの安全のために、徒歩3分の距離でも迎えに走るCさん、

新聞のチラシは躊躇なく捨てるDさん(スーパーの安売り情報を見る間はない)、

調理をしながら自分へのご褒美としてビールを飲むEさん、

土曜日の朝、夫や子どもはテレビの前で休日らしく過ごすのに、掃除や洗濯や食事作りで座る間のないFさん、

平日の夜、やっとすべてが終わった11時に帰宅した夫に「何をダラダラしているんだ」といわれるGさん

どれかにあてはまる女性は案外多いのかもしれません。著者の松波晴人氏はこういいます。ワーキングマザーはなかなか周りからのポジティブなフィードバック(自分が認められて、正当な扱いをうけること)が全くないと。

夫や子どもたちや周囲をもっと巻き込んで、手伝ってもらえばいいじゃない!?という声が聞こえてきそうですが、現実はそんなに甘くないですよね・・・。

URSO!で集まるときには、冒頭で私はよくこんなことを言います。

年を追うごとに、なかなか褒めてもらえる機会が少ない私達ですよね。今日くらいはみんなでこの三つを実行してみましょう~。【 拍手 】 と 【 べた褒め 】 と 【 笑顔 】 で!!と。

これを私に教えてくれたのも大好きな友人のKさんでした。URSO!の仕事は、なかなか日の目を見ない処理の下積みの部分が多いです。ネガティブなフィードバックの方が、家庭での家事と同様で多いです。そんな中でも、せめてURSO!では【 拍手 】 と 【 べた褒め 】 と 【 笑顔 】 が循環する場でありたいと願っています。

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